![]() 分割線フランジを有する、分割されたターボ機械ハウジング
专利摘要:
分割線を備えた本発明によるターボ機械ハウジングは、分割線に沿って形成された第1の分割線隆起部を備えた第1のハウジング部分と、分割線に沿って形成された第2の分割線隆起部を備えた第2のハウジング部分と、複数の分割線クランプとを有しており、第1の分割線隆起部が第2の分割線隆起部と一緒に分割線クランプによって取り囲まれて把持されており、これにより第1のハウジング部分と第2のハウジング部分とが分割線クランプを用いて、第1及び第2の分割線隆起部のところで形状結合によってまとめられている。 公开号:JP2011513621A 申请号:JP2010548042 申请日:2009-01-14 公开日:2011-04-28 发明作者:ゴスマン オトマー 申请人:シーメンス アクチエンゲゼルシヤフトSiemens Aktiengesellschaft; IPC主号:F01D25-24
专利说明:
[0001] 本発明は、分割線を備えたターボ機械ハウジングであって、該ターボ機械ハウジングが、分割線に沿って形成された第1の分割線隆起部を備えた第1のハウジング部分と、分割線に沿って形成された第2の分割線隆起部を備えた第2のハウジング部分と、複数の分割線クランプとを有しており、第1の分割線隆起部が第2の分割線隆起部と一緒に分割線クランプによって取り囲まれて把持されており、これにより第1のハウジング部分と第2のハウジング部分とが分割線クランプを用いて、第1及び第2の分割線隆起部のところで形状結合によってまとめられている形式のものに関しており、この場合ターボ機械ハウジングは分割線のところに僅かな分割線漏れを有している。] [0002] 例えばガスタービンであるターボ機械は、ハウジングを有しており、このハウジングはガスタービンを組立て可能にするために、水平方向及び/又は鉛直方向において分割されて構成されている。分割されたガスタービンハウジングは、例えば上側部分と下側部分とを有しており、上側部分と下側部分とは、間に分割線を形成しながらまとめられている。] [0003] 図8には、公知のターボ機械ハウジング101の分割線の領域が横断面図で示されている。ターボ機械ハウジング101は上側部分102と下側部分103とを有しており、両部分102,103は一緒に分割線104を形成している。ターボ機械の運転時にターボ機械ハウジング101は通常、圧力を生ぜしめ、その結果ターボ機械ハウジング101の内側105には、外側106に比べて高いガス圧が生じる。] 図8 [0004] 分割線104に沿って上側部分102には上側フランジ107が形成され、同様に分割線104に沿って下側部分103には下側フランジ108が形成されており、そして両フランジ107,107はその互いに向かい合った面に分割線104を形成している。上側フランジ107と下側フランジ108とを貫いてフランジ孔109が設けられており、このフランジ孔109を貫いて分割線ねじボルト110が差し込まれている。分割線ねじボルト110はそれぞれ上側フランジ107及び下側フランジ108から突出しており、分割線ねじボルト110はその外側に位置する領域にそれぞれねじ山区分111を有している。両ねじ山区分111の間に分割線ねじボルト110は、伸張シャフト112を備えている。ねじ山区分111にはそれぞれ座金114を備えたナット113が螺合されており、これにより生ぜしめられた螺合部によって、上側フランジ107と下側フランジ108とは互いに圧着される。上側部分102、下側部分103、分割線ねじボルト110、ナット113及び座金114において発生する力の伝達経路は矢印で略示されている。] [0005] 分割線ねじボルト110によって上側フランジ107及び下側フランジ108に形成された螺合部もしくはねじ結合部によって、両フランジ107,108は水平方向116において摩擦力結合式に互いに固定されている。] [0006] 分割線104は可能な限りガス漏れが僅かであり、ターボ機械の運転時に分割線104を通って内側105から外側106へと生じるガス漏れは、可能な限り僅かであることが望まれている。] [0007] ガス漏れのための原因は、特にフランジ107,108が、分割線ねじボルト110、ナット113及び座金114と一緒に、ターボ機械の一定しない運転において、時間的に遅れてもしくはゆっくりと、不均一に温度上昇することにある。特に分割線ねじボルト110は、遅れて加熱される。それというのは、分割線ねじボルト110は一般的に構造的な理由から、熱進入の箇所から遠く離れて位置しており、ねじ山区分111における小さな接触面を介してしか加熱され得ないからである。] [0008] 特に、内側において圧縮機流出条件を加えられているハウジング領域においては、冷機時始動もしくはコールドスタート時に極端に大きな温度差が上側フランジ107もしくは下側フランジ108と伸張シャフト112との間に発生する。このような温度差によって、前記部材の熱膨張には相応に大きな差が生じる。その結果、ターボ機械の最初の始動時には、分割線ねじボルト110は一回、過剰に伸びてしまい(Ueberrecken)、これにより分割線ねじボルト110の予負荷もしくはプリロードは永久的に減じられ、ひいては分割線104における面圧が低下してしまう。さらに、上側フランジ107と下側フランジ108とはその不均一な加熱に基づいて相互に変形してしまい、これにより、分割線ねじボルト110のプリロードの低下と相俟って、分割線104のところに開口もしくは隙間が生じてしまう。その結果分割線104のところでガス漏れが発生する。] [0009] ガス漏れは、複数の分割線104が互いに交差している、ターボ機械ハウジング101の領域において、特に大きい。このような交差領域においては、各分割線104のために上側フランジ107及び下側フランジ108が設けられていることに基づいて、ターボ機械ハウジング101の壁厚が特に大きいので、交差領域においてはターボ機械の始動時にその材料において大きな温度差の発生することがある。それに加えて、幾何学的に狭められた状況のために、分割線ねじボルト110の最適な螺合部密度が、螺合部の衝突に基づいて得ることができない。従って交差領域においては、特に大きなガス漏れ率が発生することになる。] [0010] 特に、最近のガスタービンの発展によって、圧縮比は今日通常のファクタに比べて1.5〜2倍、高められることが望まれている。その結果さらに高いフランジ力及びさらに高い圧縮機出口温度によって、分割線104に通常のように構成された上側フランジ107、下側フランジ108及び分割線ねじボルト110を備えた、最近のターボ機械ハウジングでは、より高いガス漏れ率を計算に入れなければならない、ということがある。さらに上側フランジ107及び下側フランジ108はより大きな寸法で構成されねばならず、しかも高価な材料で製造されねばならない。さもないと、想定される高い圧縮機出口温度及び高められた圧力を克服することができない。このような両方の処置は、コストの上昇を招くのみならず、汎用のフランジ構造のための縁部条件を悪化させる。それというのは、さらに長い熱伝達経路とそれに起因するさらに不均一な温度上昇が、分割線ねじボルトにけるさらに大きなプレロード損失と共に発生するからである。] [0011] さらにターボ機械ハウジング101は分割線104の領域に、非対称的な力伝達経路115を有している。これによって分割線ねじボルト110にはコールドスタート時に、純然たる引張り力に加えて、曲げ負荷が加えられ、この曲げ負荷によって分割線104の領域において不均一な熱膨張が強くなる。このような分割線ねじボルト110の曲げ負荷を考慮すると、螺合部もしくはねじ結合部を相応に安定的に設計する必要があり、かつ上側フランジ107及び下側フランジ108を相応に厚く構成する必要がある。しかしながらこれによって、分割線領域における不均一な温度分布はさらに劣化してしまう。] [0012] さらに例えばEP1707759A2に基づいて、互いに接触している2つのハウジングシェルを備えた、ターボ機械用のハウジングが公知である。この公知の構成ではターボ機械の運転時にハウジングの非対称的な変形を回避するために、両方のシェルを互いにクランプするブリッジを用いた形状結合式の結合装置が、ハウジング外側に設けられている。] [0013] さらにドイツ連邦共和国特許出願公告DE1160701には、高圧タンクのハウジング部分の結合装置が開示されており、この結合装置は、汎用の外側のフランジねじ結合部の他に、くさび締め付け式のクランプをハウジングの内側に有している。] [0014] 本発明の課題は、分割線を備えたターボ機械ハウジングにおいて、ターボ機械ハウジングが分割線のところに僅かなガス漏れしか有していないようにすることである。] [0015] この課題を解決するために、分割線を備えた本発明によるターボ機械ハウジングは、分割線に沿って形成された第1の分割線隆起部を備えた第1のハウジング部分と、分割線に沿って形成された第2の分割線隆起部を備えた第2のハウジング部分と、複数の分割線クランプとを有しており、第1の分割線隆起部は第2の分割線隆起部と一緒に分割線クランプによって取り囲まれて把持されており、これにより第1のハウジング部分と第2のハウジング部分とは分割線クランプを用いて、第1及び第2の分割線隆起部のところで形状結合によってまとめられている。] [0016] 本発明のように対称的に構成された、ターボ機械ハウジングの分割線領域では、分割線領域に大きな壁厚を設けなくてはならないことは、阻止されている。これによってターボ機械ハウジングの壁厚分布は均一になり、これにより、特にターボ機械の始動時におけるターボ機械ハウジングの不安定な加熱もしくは温度上昇は、均一かつ迅速に拡がる。これによってターボ機械ハウジングの材料においては、単に弱い温度勾配しか発生せず、このような温度勾配は特に、ターボ機械ハウジングの分割線の領域においてまったく又は僅かしか歪みを生ぜしめない。大きな歪みはターボ機械ハウジングのガス漏れを生ぜしめるおそれがあるので、本発明によって、ターボ機械ハウジングは分割線領域において僅かな漏れ率もしくは漏れ量しか生ぜしめない。さらに本発明によるターボ機械ハウジングは、僅かな重量しか有しておらず、これによって製造時における材料コストも安くなる。さらに、本発明によるターボ機械ハウジングにおいて分割線領域における漏れを発生させることなしに、ターボ機械によって迅速な始動勾配を得ることができる。] [0017] 本発明の有利な構成では、第1及び第2の分割線隆起部がそれぞれ、ターボ機械ハウジングの内側及び外側に向かって延びていて、各分割線クランプが内側部分と外側部分とを有しており、内側部分が、分割線隆起部の内側に位置する区分に係合し、かつ外側部分が、分割線隆起部の外側に位置する区分に係合している。] [0018] 本発明のように構成されていると、構造的に条件付けられて、分割線の領域においてターボ機械ハウジングの壁における力の伝達経路は、対称的に延びることになる。そしてこれによって、分割線隆起部に曲げ負荷が加えられること及び分割線クランプが小さな曲げ応力に屈してしまうことは、回避される。] [0019] さらに、分割線クランプが、ただ1つの内側部分とただ1つの外側部分とを有しているか、又はただ1つの内側部分と複数の外側部分とを有しているか、又は複数の内側部分とただ1つの外側部分とを有していると、有利である。] [0020] これによって、ターボ機械ハウジングの内部における圧力状況に応じて、分割線クランプを内側部分と外側部分とに分割することができ、その結果分割線クランプの使用を最適化し、ひいてはターボ機械ハウジングの製造コストを最小にすることができる。] [0021] さらに別の有利な構成では、分割線クランプのうちの1つが配置されている、分割線の各箇所に、ターボ機械ハウジングは分割線孔を有し、分割線クランプは保持手段を有しており、該保持手段は、分割線孔を貫通して延びていて、内側部分及び外側部分と固定されており、これにより保持手段によって内側部分と外側部分とが分割線隆起部に保持されていて、かつ分割線隆起部と形状結合式に共働して、ハウジング部分は分割線に沿って分割線クランプによって押し合わされている。] [0022] 本発明のさらに別の有利な構成では、分割線隆起部の内側に位置する区分と外側に位置する区分とに、それぞれ隆起部側面が設けられていて、内側部分は、内側に位置する隆起部側面と共働するクランプ側面を有し、かつ外側部分は、外側に位置する隆起部側面と共働するクランプ側面を有しており、隆起部側面及びクランプ側面は、保持手段による内側部分と外側部分との引き付け時に分割線隆起部が分割線クランプによって圧縮されるように、傾斜して配置されている。] [0023] さらにまた、保持手段が保持ねじを有していて、該保持ねじは、分割線孔を貫通するように差込み配置されていて、内側部分及び外側部分と共にそれぞれ螺合部を形成していると、有利である。] [0024] これによって有利に、保持ねじを用いて内側部分は内側からターボ機械ハウジングに押し付けられ、外側部分は外側からターボ機械ハウジングに押し付けられ、この場合内側部分はそのクランプ側面で、分割線隆起部の内側に位置する区分の隆起部側面に押圧され、かつ外側部分はそのクランプ側面で、分割線隆起部の外側に位置する区分の隆起部側面に押圧に押圧されている。それぞれ互いに接触している側面において、内側部分及び外側部分は分割線隆起部に沿って接近及び離反方向で滑動可能であり、その結果保持ねじの引き締め時に、内側部分及び外側部分は分割線隆起部のところでくさび固定され、この際に互いにクランプされたハウジング部分は分割線に沿って面で互いに圧着される。] [0025] 保持手段がナットを有しており、保持ねじが、内側部分のねじ山付孔にねじ込まれていて、外側部分の貫通差込み孔貫いて差し込まれていて、ナットを用いて、ターボ機械ハウジングの外側からねじ固定されていると、有利である。] [0026] このように構成されていると、ターボ機械ハウジングの外側からナットに良好に接近可能であり、分割線クランプを簡単かつ迅速に組み付けることが可能になる。] [0027] さらに、ナットと外側部分との間に、座金が配置されていると、有利である。] [0028] このようになっていると、ナットの引き締め力を外側部分に均一に分配伝達され、有利である。] [0029] さらにまた、内側部分と分割線隆起部の内側に位置する区分との間に、シール部材が設けられていて、これによりターボ機械ハウジングの内部が外部に向かって気密にシールされていると、有利である。] [0030] この構成によって、ターボ機械ハウジングの分割線のところにおける漏れを、さらに回避することができる。] [0031] 分割線が水平分割線であり、分割線クランプによって、水平分割線が1つに押し合わされるようになっていると、有利である。] [0032] 択一的に、分割線が鉛直分割線であり、分割線クランプによって、鉛直分割線が1つに押し合わされるようになっていると、有利である。] [0033] さらに、鉛直分割線と水平分割線とが互いに交差していて、交差点に交差分割線クランプが設けられており、該交差分割線クランプが、内側及び外側において互いに向かい合って位置するように交差点に配置された、水平分割線のために設けられた2つの分割線クランプと、互いに向かい合って位置するように交差点に配置された、鉛直分割線のために設けられた2つの分割線クランプとによって、一体に形成されていると、有利である。] [0034] このように構成されていると、交差点において鉛直分割線と水平分割線とを交差分割線クランプによって効果的にかつ密に押し合わせてまとめることができる。さらにこの場合特に、ターボ機械ハウジングの壁厚は交差点の領域において過剰に厚く構成されていないので、ターボ機械ハウジングは特に交差点の領域において迅速に伝熱可能である。] [0035] さらに交差分割線クランプの本発明による構造によって、交差点の領域においてねじ結合部の衝突は生じない。] [0036] 原則的には、ターボ機械ハウジングが水平分割線及び鉛直分割線のところに例えば汎用の分割線結合装置を備えていて、交差点の領域に本発明による交差分割線クランプが設けられているような構成が有利に可能である。これによってターボ機械ハウジングにおいて、汎用の分割線結合装置と本発明による交差分割線クランプとを使用することが可能である。] [0037] 以下においては、図面を参照しながら本発明によるターボ機械ハウジングの有利な実施形態を説明する。] 図面の簡単な説明 [0038] 本発明によるターボ機械ハウジングの分割線の領域を示す横断面図である。 本発明によるターボ機械ハウジングの水平分割線及び鉛直分割線の領域並びに分割線交差部の領域を示す斜視図である。 本発明によるターボ機械ハウジングの分割線交差部の領域を拡大して示す斜視図である。 本発明によるターボ機械ハウジングの分割線交差部の領域を拡大して示す斜視図である。 本発明によるターボ機械ハウジングの分割線交差部の領域を拡大して示す斜視図である。 本発明によるターボ機械ハウジングの分割線交差部の領域を拡大して示す斜視図である。 本発明によるターボ機械ハウジングの分割線交差部の領域を拡大して示す斜視図である。 汎用のターボ機械ハウジングの分割線の領域を示す横断面図である。] [0039] 図1〜図7に示されているように、ターボ機械ハウジング1は、第1のハウジング部分2と第2のハウジング部分3と第3のハウジング部分4と第4のハウジング部分5とを有している。第1のハウジング部分2と第3のハウジング部分4とは、図2〜図5に示されているように、ターボ機械ハウジング1の上側のハウジング半部を形成し、第2のハウジング部分3と第4のハウジング部分5とは、図2〜図5に示されているように、ターボ機械ハウジング1の下側のハウジング半部を形成しており、第2のハウジング部分2及び第2のハウジング部分3は、第3のハウジング部分4及び第4のハウジング部分5と一緒に水平分割線7を形成している。さらにターボ機械ハウジング1は鉛直分割線6を有しており、この鉛直分割線6は、第1のハウジング部分2及び第3のハウジング部分4と第2のハウジング部分3及び第4のハウジング部分5とによって形成されている。鉛直分割線6と水平分割線7とは互いに交差もしくは直交している。さらにターボ機械ハウジング1は第1のハウジング部分2及び第2のハウジング部分3に、ハウジング段部37を有しており、このハウジング段部37は鉛直分割線6によって切断されている。] 図1 図2 図3 図4 図5 図6 図7 [0040] 鉛直分割線6は、複数の鉛直分割線クランプ8によってまとめられ、水平分割線7は、複数の水平分割線クランプ9によってまとめられている。鉛直分割線クランプ8は、鉛直分割線6に沿って一列に並んで配置されており、水平分割線クランプ9は、水平分割線7に沿って一列に並んで配置されている。] [0041] 鉛直分割線6と水平分割線7との交差領域には、交差分割線クランプ10が設けられている。] [0042] 第1のハウジング部分2は、鉛直分割線6のそばに第1の分割線隆起部11を有し、水平分割線7の領域に第3の分割線隆起部13を有している。同様に第2のハウジング部分3には、鉛直分割線6のそばに第2の分割線隆起部12が形成され、水平分割線7のそばに第5の分割線隆起部15が形成されている。同じく第3のハウジング部分4と第4のハウジング部分5とにも分割線隆起部が設けられており、第3のハウジング部分4は水平分割線7のそばに第4の分割線隆起部14を有し、鉛直分割線6のそばに第7の分割線隆起部17を有しており、第4のハウジング部分5は鉛直分割線6のそばに第8の分割線隆起部18を有し、水平分割線7のそばに第6の分割線隆起部16を有している。各分割線隆起部11〜18はこの場合、対応するハウジング部分の外面から突出する領域と、内面から突出する領域とを有している。] [0043] 分割線クランプ8,9,10はそれぞれ内側部分19と外側部分20とを有しており、この場合内側部分19は、分割線隆起部の、ターボ機械ハウジング1の内部に位置している区分を形状結合式に取り囲んで把持し、外側部分20は、分割線隆起部の、ターボ機械ハウジング1の外部に位置している領域を形状結合式に取り囲んで把持している。各分割線クランプ8,9,10のために各分割線6,7は、分割線孔23を有しており、この分割線孔23は分割線6,7において中心に設けられている。分割線孔23に整合して、内側部分19の、ターボ機械ハウジング1に向いた側には、ねじ山付孔21が設けられている。さらにこのねじ山付孔21及び分割線孔23に整合して、外側部分20には貫通差込み孔22が設けられている。] [0044] さらに、水平分割線7と鉛直分割線6との交差点において、ターボ機械ハウジング1には交差孔24が設けられており、この交差孔24の長手方向軸線は、水平分割線7と鉛直分割線6との交差点に位置している。分割線孔23に対すると同様に、交差孔24のためにも、交差分割線クランプ10の内側部分19にはねじ山付孔21が設けられ、交差分割線クランプ10の外側部分20には貫通差込み孔22が設けられており、そしてねじ山付孔21と貫通差込み孔22と交差孔24とは互いに一直線に整合している。] [0045] 貫通差込み孔22、分割線孔23もしくは交差孔24を貫いて、かつねじ山付孔21内に、保持ねじ25が差し込まれている。この保持ねじ25は、第1のねじ山区分26と第2のねじ山区分27とを有しており、第1のねじ山区分26と第2のねじ山区分27との間には、伸縮性を有するエクスパンションシャフトもしくは伸張シャフト(Dehnschaft)28が設けられていてよい。保持ねじ25は、第1のねじ山区分26がねじ山付孔21において螺合部を形成して係合し、第2のねじ山区分27が外側部分20から外方に向かってターボ機械ハウジング1から突出していて、かつ伸張シャフト28が分割線隆起部11〜18の間に配置されているように、孔21〜23内に差し込まれている。] [0046] 第2のねじ山区分27には、座金30を備えたナット29が螺合しており、その結果ナット29の引き締めると、該ナット29によって内側部分19と外側部分20とは分割線隆起部11〜18に押し付けられる。もちろん各分割線クランプに、2つ又はそれ以上の保持ねじ25が設けられていてもよく、これらの保持ねじ25は場合によっては偏心的に、つまり分割線の外側に配置されていてもよい。] [0047] ターボ機械ハウジング1は分割線隆起部11〜18のところで横断面で見てT字形に形成されており、この場合分割線隆起部11〜18は、分割線孔23とは反対の側に隆起部側面31を有している。内側の隆起部側面は、分割線孔23の長手方向軸線に対してほぼ平行に形成されており、この場合隆起部側面31はターボ機械ハウジング1から離れる方向で分割線孔23に向かって、降下するように傾斜して配置されている。] [0048] 内側部分19と外側部分20とはC字形に形成されていて、分割線隆起部11〜18をその隆起部側面31のところで取り囲むように把持している。隆起部側面31と共働するように、内側部分19及び外側部分20はそれぞれクランプ側面32を有しており、これらのクランプ側面32は隆起部側面31に対して平行に形成されている。] [0049] ハウジング部分2〜5を備えたターボ機械ハウジング1の組立ては次のように行われる:最初に、内側部分19が分割線隆起部11〜18の内側に位置する区分に、内側部分19のクランプ側面32が隆起部側面31に接触するように、当て付けられる。次いで保持ねじ25が分割線孔23もしくは交差孔24を貫いて差し込まれ、ねじ山付孔21において第1のねじ山区分26が内側部分19にしっかりと螺合される。次のステップで、貫通差込み孔22を備えた外側部分20が、保持ねじ25の第2のねじ山区分27に差し嵌められ、その結果外側部分20のクランプ側面32は分割線隆起部11〜18の外側に位置する区分の隆起部側面31に接触し、第2のねじ山区分27の1領域は外側部分20から突出する。次いで、第2のねじ山区分27にナット29が座金30と一緒に差し嵌められて螺合させられる。ナット29は、内側部分19と外側部分20とが分割線隆起部11〜18に押し付けられるまで十分に締め込まれ、この場合隆起部側面31とクランプ側面32とが互いに対して滑ることにより、かつ両側面31,32が保持ねじ25の長手方向軸線に対して傾斜して配置されていることにより、ハウジング部分2〜5は分割線6,7のところで互いに押し合わされる。] [0050] これによって、ターボ機械ハウジング1において分割線6,7のところに大きな引張り力35を作用させることができ、しかもこの場合分割線6,7のところに開口もしくは隙間の生じることはない。さらに、例えば鉛直分割線6のところでは水平方向36において鉛直分割線6は形状結合式に保持されている。] [0051] ターボ機械ハウジング1の分割線6,7の領域に形成される力伝達経路34は、対称的に形成されているので、分割線6,7の領域においてターボ機械ハウジング1及び保持ねじ25に曲げ負荷が加えられることはない。] [0052] さらに内側部分19と分割線隆起部11〜18の内側に位置する区分との間には、シール部材33が設けられており、これによってターボ機械ハウジング1の内部は外部に向かって気密に閉鎖されている。]
权利要求:
請求項1 分割線(6)を備えたターボ機械ハウジングであって、該ターボ機械ハウジングが、分割線(6)に沿って形成された第1の分割線隆起部(11)を備えた第1のハウジング部分(2)と、分割線(6)に沿って形成された第2の分割線隆起部(12)を備えた第2のハウジング部分(3)と、複数の分割線クランプ(8)とを有しており、第1の分割線隆起部(11)が第2の分割線隆起部(12)と一緒に分割線クランプ(8)によって取り囲まれて把持されており、これにより第1のハウジング部分(2)と第2のハウジング部分(3)とが分割線クランプ(8)を用いて、第1及び第2の分割線隆起部(11,12)のところで形状結合によってまとめられている形式のものにおいて、第1及び第2の分割線隆起部(11,12)がそれぞれ、ターボ機械ハウジング(1)の内側及び外側に向かって延びていて、各分割線クランプ(8)が内側部分(19)と外側部分(20)とを有しており、内側部分(19)が、分割線隆起部(11,12)の内側に位置する区分に係合し、かつ外側部分(20)が、分割線隆起部(11,12)の外側に位置する区分に係合していることを特徴とするターボ機械ハウジング。 請求項2 分割線クランプ(8)が、ただ1つの内側部分(19)とただ1つの外側部分(20)とを有しているか、又はただ1つの内側部分(19)と複数の外側部分(20)とを有しているか、又は複数の内側部分(19)とただ1つの外側部分(20)とを有している、請求項1記載のターボ機械ハウジング。 請求項3 分割線クランプ(8)のうちの1つが配置されている、分割線(6)の各箇所に、ターボ機械ハウジング(1)は分割線孔(23)を有し、分割線クランプ(8)は保持手段(25,29)を有しており、該保持手段(25,29)は、分割線孔(23)を貫通して延びていて、内側部分(19)及び外側部分(20)と固定されており、これにより保持手段(25,29)によって内側部分(19)と外側部分(20)とが分割線隆起部(11,12)に保持されていて、かつ分割線隆起部(11,12)と形状結合式に共働して、ハウジング部分(2,3)は分割線(6)に沿って分割線クランプ(8)によって押し合わされている、請求項1又は2記載のターボ機械ハウジング。 請求項4 分割線隆起部(11,12)の内側に位置する区分と外側に位置する区分とに、それぞれ隆起部側面(31)が設けられていて、内側部分(19)は、内側に位置する隆起部側面(31)と共働するクランプ側面(32)を有し、かつ外側部分(20)は、外側に位置する隆起部側面(31)と共働するクランプ側面(32)を有しており、隆起部側面(31)及びクランプ側面(32)は、内側部分(19)と外側部分(20)との引き付け時に分割線隆起部(11,12)が分割線クランプ(8)によって圧縮されるように、傾斜して配置されている、請求項1から3までのいずれか1項記載のターボ機械ハウジング。 請求項5 保持手段が保持ねじ(25)を有していて、該保持ねじ(25)は、分割線孔(23)を貫通するように差込み配置されていて、内側部分(19)と共にそれぞれ螺合部を形成している、請求項3又は4記載のターボ機械ハウジング。 請求項6 保持手段がナット(29)を有しており、保持ねじ(25)が、内側部分(19)のねじ山付孔(21)にねじ込まれていて、外側部分(20)の貫通差込み孔(22)貫いて差し込まれていて、ナット(29)を用いて、ターボ機械ハウジング(1)の外側からねじ固定されている、請求項5記載のターボ機械ハウジング。 請求項7 ナット(29)と外側部分(20)との間に、座金(30)が配置されている、請求項6記載のターボ機械ハウジング。 請求項8 内側部分(19)と分割線隆起部(11,12)の内側に位置する区分との間に、シール部材(33)が設けられていて、これによりターボ機械ハウジング(1)の内部が外部に向かって気密にシールされている、請求項1から7までのいずれか1項記載のターボ機械ハウジング。 請求項9 分割線が鉛直分割線(6)であり、分割線クランプ(8)によって、鉛直分割線(6)が1つに押し合わされるようになっている、請求項1から8までのいずれか1項記載のターボ機械ハウジング。 請求項10 分割線が水平分割線(7)であり、分割線クランプ(9)によって、水平分割線(7)が1つに押し合わされるようになっている、請求項1から8までのいずれか1項記載のターボ機械ハウジング。 請求項11 鉛直分割線(6)と水平分割線(7)とが互いに交差していて、交差点に交差分割線クランプ(10)が設けられており、該交差分割線クランプ(10)は、互いに向かい合って位置するように交差点に配置された、鉛直分割線(6)のために設けられた2つの分割線クランプと、互いに向かい合って位置するように交差点に配置された、水平分割線(7)のために設けられた2つの分割線クランプとによって形成されている、請求項9又は10記載のターボ機械ハウジング。 請求項12 交差点に、内側部分(19)と外側部分(20)とをまとめて保持するための付加的な保持手段(25,29)が設けられている、請求項11記載のターボ機械ハウジング。
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同族专利:
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
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